福山駅前広場整備工事(地下送迎場)に係る
広島県福山市 09/10/4(日)
第3‐2次発掘調査 現地見学会
2009年(平成21年)10月4日(日)13時30分〜15時
福山市教育委員会・福山市埋蔵文化財発掘調査団
【調査場所】福山市三之丸町(福山駅前)
【調査開始】2009年(平成21年)8月26日から
【遺跡名】福山城跡
【調査概要】
第3‐2次調査地点は、第1次調査地点(2007年(平成19年)実施)と第2次調査地点(2008年
(平成20年)実施)の間にあたる約210u(東西28m、南北7.5m)の区域です。このあたりは、城の正
面玄関にあたる大手門の東側に位置し、これまでの調査で二重櫓・舟入・御水門などの遺構が検出されてい
ます。
調査の結果、外堀に面する石垣を、新たに東西約11m、高さ3m検出し、第1次調査で検出した外堀石垣が、
二重櫓まで連続していることを確認しました。石積みは、これまでの調査地点と同じ技法の「打ち込み接(
うちこみはぎ)」で積まれており、基礎石(根石)は、基盤となる砂層(灰白色砂)に直接据えられ、この
上に石垣が積まれていました。
今回、第1次調査地点の石垣も合わせて調査したところ、基盤となる砂層が外堀石垣の西側(第1次調査地
点側)では約30cm低くなっていることがわかりました。この低くなっている場所の石垣の前面には多量の
捨石が敷かれていましたが、これは基盤(砂層)の高さを補うため敷かれていた可能性が考えられました。
出土遺物は、堀底に堆積した粘土質の中から、江戸時代の瓦(軒丸・軒平)や陶磁器片、明治時代以降の陶
磁器、ガラス製品、櫛などが出土し、基盤となる砂層の中からは、摩滅した古墳時代の土師器片や弥生土器
片などが出土しました。
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現地説明会
13時30分〜15時 |
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第3-2次調査で新たに見つけた範囲 | |
第1次調査で見つかっていた範囲 | |
1次調査矢板部分 | |
出土遺物 瓦 | |
明治以降の出土品 | |
弥生時代の土器片 古墳時代の土師器片 出土した。 築城以前の芦田川の分流があった。 芦田川河口一帯に展開した集落が存在していた、 芦田川東岸にも中世集落の存在が想定される。 |
2012/3/29(木) 駅前広場 完成 福山城遺構の一部を復元した。
福山駅周辺整備は、7年3カ月を経てようやく完了。広場整備の事業費は、約30億円。
計画より2年遅れの完成となった。
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新市町出身の野田正明氏製作
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