健康への道100選「因島公園」 2003/12/6(土) 広島県因島町土生町
行程
土生(はぶ)港→村上水軍碑→展望台→鯖大師像→林芙美子碑→土生港
林芙美子と因島の恋人
因島出身の岡野軍一との初恋は破局に終わった。「初恋に破れ 文学の鬼に」
行商しながら九州を転々としていた芙美子一家が1916(大正5)年に尾道にたどり着く。
海運の要衝として栄えた尾道が安住の地となり、二年遅れで学校に通えるようになった
芙美子が、6歳年上の岡野軍一と巡りあったのはまったくの行きずりの偶然だったという。
岡野の旧制中学の制服、制帽に、貧困で屈折した知的プライドがざわめいた。
岡野の出現は「ひそかな待望の奇襲だった」
初恋は女を憧れの高みへ昇らせ、やがて奈落へ突き落とした。
芙美子は、なりふりかまわぬ文学の鬼と化した。
水軍と花とフルーツの島 因島へ
国道2号線から瀬戸内しまなみ海道 新尾道大橋・因島大橋渡り 因島北ICから重井町・田熊町・土生町に入る。
(通行料金900円)
午前中は小雨 遠くの島々 見通し悪い日でした。
約500本の桜、国民宿舎「因島ロッジ」、遊歩道、展望台、記念碑。
天狗山(207m)
山頂のテレビ塔からの眺望素晴らしい。
眼下に日立造船・その向うに弓削島 晴れていたら美しい島々見れただろう。
土生(はぶ)港 | |
村上水軍碑 背後には天狗山(207m) 小宇宙観測地 秋の闇夜ここから真北の天狗山(浅間山207m)の頂上 の上空をながめると北極星(別名妙見菩薩)を中心に 北斗七星が大円周を描いて回転する神秘な小宇宙の様子 が見られます。山法師達だけでなく古くから昔から村上水軍 の人達は航海術の上で妙見菩薩(北極星)に対して 航海安全を願い厚い信仰を献げておりました |
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展望台
眼下に国民宿舎「因島ロッジ」・日立造船・その向うに |
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鯖大師の由来 弘法大師因島に御来島の秋島を一巡されるお姿は お袈裟朽ち衣破れ乞食相にも似たご修行姿であった という海岸をご巡錫の途中頭に魚桶を乗せ行商する 魚屋にお逢いになり魚の喜拾を求められた其の時 魚屋は之は商品の品でありまして魚を乞らとは全く 呆れた生臭坊主乞食坊主と罵り去ったという しばらく 行って魚屋がふと桶の中を見ると今朝獲ったばかり の鯖も鯛も全部腐っていたこれは唯人ならずと後を 追いその修行僧に合掌懺悔して許しを乞い大師は 魚屋を憐み桶の中から鯖や他の魚を取り出し御加持 して海に放すと勢いよく内海へ泳ぎ去ったという信仰談 が今に語りつがれているこの鯖大師像は明治45年に 作られ村井万吉氏宅地に祭置されてい たものを大師像と共に當処に移転したものである。 西国寺沙門文雄 |
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いんのしま 遠い潮鳴の音を聞いたか! 何千と群れた人間の声を聞いたか! ここは内海の静かな造船の港だ 貝の蓋を閉じてしまったような 因の島の細い町並に 油で汚れたズボンや 菜っぱ服の旗が ひるがえっている 骨と骨で打ち破る 工場の門の崩れる音 その音はワァンワァン 島いっぱいに吠えていた ←放浪記より→(林 芙美子) |